Japanese
English
症例報告
カルバマゼピンによる固定薬疹の1例
A case of fixed drug eruption by carbamazepine
村田 明広
1
,
池谷 敏彦
1
,
高間 弘道
2
Akihiro MURATA
1
,
Toshihiko IKEYA
1
,
Hiromichi TAKAMA
2
1愛知医科大学皮膚科学教室
2タカマ皮膚科
1Department of Dermatology, Aichi Medical University
2Takama Dermatoclinic
キーワード:
固定薬疹
,
カルバマゼピン
Keyword:
固定薬疹
,
カルバマゼピン
pp.213-215
発行日 2000年3月1日
Published Date 2000/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903149
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75歳,男性.1997年7月頃より右大腿内側に色素沈着を生じ,同部に一致して痒みのある紅斑を生じたことが数度ある.紅斑の消退後,色素沈着を残し,徐々に範囲が拡大するとともに躯幹にも色素沈着を生じてきた.固定薬疹を疑い,薬剤の内服歴を問診したところ,右下肢切断部痛のため我慢できなくなるとカルバマゼピン製剤(テグレトール®)を内服していた.経過中に本剤内服後,2時間以内に色素沈着部に一致して紅斑を生じた.その後10%petで貼布試験を施行し,皮疹部でのみ陽性を認めた.
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