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特集 薬疹
シクロスポリンが奏効したヒドロキシクロロキンによる急性汎発性発疹性膿疱症の1例
Hydroxychloroquine-induced acute generalized exanthematous pustulosis successfully treated with cyclosporine
アマデアル 亜琵
1
,
石井 良征
1
,
加倉井 真主
1
,
乃村 俊史
1
Abi AMADEARU
1
,
Yoshiyuki ISHII
1
,
Masakazu KAKURAI
1
,
Toshifumi NOMURA
1
1筑波大学附属病院,皮膚科(主任:乃村俊史教授)
キーワード:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
ヒドロキシクロロキン
,
シクロスポリン
Keyword:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
ヒドロキシクロロキン
,
シクロスポリン
pp.1335-1338
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004744
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64歳,女性。前医で肺サルコイドーシスに対してプレドニゾロン30mg/日,ヒドロキシクロロキン200mg/日が投与された。ヒドロキシクロロキン投与28日後に発熱と膿疱を伴う紅斑が出現し,薬疹が疑われた。ヒドロキシクロロキンを中止し,プレドニゾロンを60mg/日に増量するも無効であり,ステロイドパルス療法を施行されたが改善せず,ヒドロキシクロロキン中止18日後に当科へ転院した。臨床経過と病理組織像から急性汎発性発疹性膿疱症と診断した。シクロスポリン300mg/日を併用し,ヒドロキシクロロキン中止22日後に軽快した。ヒドロキシクロロキンは半減期が長く症状が遷延しうるが,シクロスポリンが有効であった。
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