Japanese
English
症例
複数の皮弁で再建した背部放射線皮膚潰瘍の1例
Radiation ulcer on the back reconstructed with multiple skin flaps
石合 真徳
1
,
金子 栄
1
,
松本 香奈枝
1
,
内田 利彦
2
,
山川 翔
3
Naoto ISHIAI
1
,
Sakae KANEKO
1
,
Kanae MATSUMOTO
1
,
Kazuhiko UCHIDA
2
,
Sho YAMAKAWA
3
1益田赤十字病院,皮膚科(主任:金子 栄部長)
2同,循環器科,部長
3島根大学医学部附属病院,形成外科
キーワード:
放射線皮膚潰瘍
,
血管内治療
,
デブリードマン
,
筋皮弁
Keyword:
放射線皮膚潰瘍
,
血管内治療
,
デブリードマン
,
筋皮弁
pp.461-464
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004508
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59歳,男性。狭心症に対し血管内治療が施行された後,左背部に壊死や滲出液を伴う放射線皮膚潰瘍が生じた。壊死組織の周囲1cmのマージンをとり切除して広背筋弁を挙上し再建したものの,筋弁の一部壊死と植皮部の脱落がみられ,創部の細菌感染が遷延した。そこで再手術では照射範囲外から肋間動脈穿通枝を茎とする皮弁を用いることで上皮化が得られ,潰瘍の再燃がみられなくなった。放射線皮膚潰瘍の外科的再建術には,可能な限り血流十分な正常組織が確認できる層までの十分なデブリードマンを行い,血流豊富な照射範囲外からの筋皮弁を用いた再建が創部生着率の向上に寄与すると考える。
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