Japanese
English
症例
経過が遷延した妊娠性疱疹の1例
Herpes gestationis with a prolonged clinical course
生玉 梨紗
1
,
込山 悦子
1
,
池田 志斈
1
Risa IKUTAMA
1
,
Etsuko KOMIYAMA
1
,
Shigaku IKEDA
1
1順天堂大学大学院医学研究科,皮膚科学・アレルギー学(主任:池田志斈教授)
キーワード:
妊娠性疱疹
,
抗BP180抗体
,
プレドニゾロン
,
二重濾過血漿交換療法
,
免疫グロブリン大量静注療法
Keyword:
妊娠性疱疹
,
抗BP180抗体
,
プレドニゾロン
,
二重濾過血漿交換療法
,
免疫グロブリン大量静注療法
pp.1539-1543
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004157
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42歳,女性。妊娠30週頃から体幹,四肢の紅斑,丘疹が出現し,産後も症状が悪化した。臨床症状と病理・免疫組織学的所見などから妊娠性疱疹と診断した。ステロイド内服と二重濾過血漿交換療法,免疫グロブリン大量静注療法を施行し,症状は改善した。内服ステロイドを漸減したが,発症から7カ月後に,抗BP180抗体再上昇と皮疹の再燃を認めた。本症は一般的には出産後に軽快するといわれているが,一部の症例では出産後も皮疹や抗体価が遷延する場合があり,慎重に経過をみていく必要がある。
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