Japanese
English
症例
末梢関節炎を主訴とした掌蹠膿疱症性骨関節炎の1例
Pustulotic arthro-osteitis with peripheral arthritis as the main symptom
山口 春佳
1
,
辻野 美緩
1
,
香曽我部 純子
1
,
吉富 惠美
1
,
荒川 謙三
1
Haruka YAMAGUCHI
1
,
Mihiro TSUJINO
1
,
Junko KOSOGABE
1
,
Emi YOSHITOMI
1
,
Kenzo ARAKAWA
1
1岡山済生会総合病院,皮膚科(主任:吉富惠美診療部長)
キーワード:
掌蹠膿疱症
,
掌蹠膿疱症性骨関節炎
,
末梢関節炎
,
グセルクマブ
Keyword:
掌蹠膿疱症
,
掌蹠膿疱症性骨関節炎
,
末梢関節炎
,
グセルクマブ
pp.1545-1548
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004159
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53歳,女性。約10年前より掌蹠膿疱症を発症し,ステロイド外用とビオチン内服にて治療されていた。3年前より右足背の腫脹を繰り返すようになった。数日前より右足背の腫脹と疼痛が持続し,前医整形外科を受診した。右リスフラン関節炎と診断され,精査加療目的に当科を紹介受診した。右足背の膿疱部の病理組織像と血液検査所見,CTおよび骨シンチグラフィの所見より,掌蹠膿疱症性骨関節炎と診断した。グセルクマブを投与し,皮疹と関節症状ともに軽快し経過良好である。掌蹠膿疱症性骨関節炎において末梢関節炎の頻度は少ないが,掌蹠膿疱症患者の骨関節炎では,前胸部痛などの体軸関節症状を認めなくても掌蹠膿疱症性骨関節炎の可能性を考える必要がある。
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