Japanese
English
症例報告
子宮内蚤爬術後に発症し,初回月経時に再燃をみた妊娠性疱疹の1例
A case of herpes gestationis that occurred after dilation and curettage,and recurred at the first episode of menstruation
竹中 祐子
1
,
林 伸和
1
,
川島 眞
1
Yuko TAKENAKA
1
,
Nobukazu HAYASHI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
妊娠性疱疹
,
プレドニゾロン
,
BP180
,
BP230
,
胎盤
Keyword:
妊娠性疱疹
,
プレドニゾロン
,
BP180
,
BP230
,
胎盤
pp.1271-1273
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100350
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要約
29歳,女性.既往に妊娠32週での流産歴がある.2003年2月,2回目の妊娠23週頃より軀幹に紅斑が生じてきた.妊娠27週に子宮内胎児死亡のため子宮内掻爬術を施行したところ,同日より軀幹,四肢に紅斑が増数・拡大し,水疱が出現した.病理組織学的に表皮下水疱を認め,蛍光抗体直接法で表皮基底膜部に線状にC3,IgGが沈着していた.免疫ブロット法で抗BP180抗体と抗BP230抗体を検出した.妊娠性疱疹と診断し,プレドニゾロン40mg/日の内服を開始した.水疱の新生はいったんなくなったが,妊娠後初回の月経時に再燃を認めた.月経終了後には新生は消失し,その後プレドニゾロンを漸減し半年後に中止した.プレドニゾロン中止1年後の現在,再発はない.
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