Japanese
English
症例
右大腿切断術に至った壊疽性膿皮症の1例
Pyoderma gangrenosum resulting in the right thigh amputation
勝又 文徳
1
,
小宮根 真弓
1
,
岡田 寛文
1
,
神谷 浩二
1
,
前川 武雄
1
,
大槻 マミ太郎
1
Fuminori KATSUMATA
1
,
Mayumi KOMINE
1
,
Hirofumi OKADA
1
,
Koji KAMIYA
1
,
Takeo MAEKAWA
1
,
Mamitaro OHTSUKI
1
1自治医科大学,皮膚科学教室(主任:大槻マミ太郎教授)
キーワード:
壊疽性膿皮症
,
大腿切断術
,
関節リウマチ
,
免疫グロブリン大量静注療法
Keyword:
壊疽性膿皮症
,
大腿切断術
,
関節リウマチ
,
免疫グロブリン大量静注療法
pp.637-641
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003906
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67歳,女性。両下腿の難治性潰瘍で入院した。入院時,両足背の表面には黄色壊死組織を付す急速に拡大する穿掘性潰瘍がみられ,右第1,2趾先端は壊死していた。病理組織学的に潰瘍周囲の真皮に好中球浸潤がみられた。諸検査より末梢動脈疾患,うっ滞性潰瘍,血栓症,血管炎などの鑑別疾患が否定されたため,壊疽性膿皮症の診断に至った。副腎皮質ステロイド,シクロスポリン,アダリムマブにも抵抗性を示し,潰瘍は拡大した。感染コントロール不良のため免疫グロブリン大量静注療法後に右大腿切断術を行った。自験例は,潰瘍が難治であった原因にPseudomonas aeruginosaの感染が寄与していたと考えられた。
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