Japanese
English
症例
診断に難渋した右拇指壊疽性膿皮症の1例
Pyoderma gangrenosum of the right thumb difficult to be diagnosed
魚住 知美
1
,
帆足 俊彦
1
,
宮﨑 駿
1
,
小島 彩香
1
,
三神 絵理奈
1
,
船坂 陽子
1
,
佐伯 秀久
1
Tomomi UOZUMI
1
,
Toshihiko HOASHI
1
,
Shun MIYAZAKI
1
,
Ayaka KOJIMA
1
,
Erina MIKAMI
1
,
Yoko FUNASAKA
1
,
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学付属病院,皮膚科(主任:佐伯秀久教授)
キーワード:
壊疽性膿皮症
,
拇指
Keyword:
壊疽性膿皮症
,
拇指
pp.2165-2169
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003685
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68歳,女性。右拇指に茄子の棘が刺さり,瘭疽が疑われ近医で抗菌薬治療を開始したが改善せず,当科を紹介受診した。右拇指に壊疽,周囲に白色~暗赤色の腫脹がみられ,壊死組織をデブリードマンしたが病変はさらに拡大し,治療抵抗性であった。病理検査で好中球の浸潤がみられ壊疽性膿皮症の診断で副腎皮質ホルモン薬内服を開始したところ壊疽は改善した。外科的治療や抗菌薬治療を開始したにもかかわらず,治療抵抗性で壊疽が難治である場合は,壊疽性膿皮症も鑑別にあげ早急に治療介入することが必要である。
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