Japanese
English
症例
ラノリンによる両眼周囲の接触皮膚炎の1例
Contact Dermatitis Surrounding Both Eyes Due to Lanolin
岡田 寛文
1
,
神谷 浩二
1
,
前川 武雄
1
,
小宮根 真弓
1
,
村田 哲
1
,
大槻 マミ太郎
1
Hirofumi OKADA
1
,
Koji KAMIYA
1
,
Takeo MAEKAWA
1
,
Mayumi KOMINE
1
,
Satoru MURATA
1
,
Mamitaro OHTSUKI
1
1自治医科大学,皮膚科学教室(主任:大槻マミ太郎教授)
キーワード:
接触皮膚炎
,
パッチテスト
,
フラジオマイシン硫酸塩・メチルプレドニゾロン眼軟膏
,
ラノリン
,
ラノリンアルコール
Keyword:
接触皮膚炎
,
パッチテスト
,
フラジオマイシン硫酸塩・メチルプレドニゾロン眼軟膏
,
ラノリン
,
ラノリンアルコール
pp.633-636
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001350
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
42歳,男性。ネオメドロール® EE軟膏により両眼周囲の接触皮膚炎を生じた症例を経験した。パッチテストの結果は同軟膏as isとジャパニーズスタンダードアレルゲンのラノリンアルコールが陽性だったが,ほかはすべて陰性であった。同軟膏は添加物として精製ラノリンを含有しているため,接触皮膚炎の原因はラノリンと診断した。ラノリンは,生体由来の物質で組成が複雑で抗原はいまだ不明のため,自験例で確認した標準抗原(ラノリンアルコール30%pet.)以外にも可能な限り成分パッチテストを行ったほうがよいが,パッチテストの結果の解釈については議論もあり,今後の検討が待たれる。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.