Japanese
English
特集 乾癬
ブロダルマブ自己中断後に膿疱化を生じた乾癬性関節炎の1例
Pustule formation in a patient with psoriatic arthritis occurring after self-discontinuation of brodalumab
廣瀬 梓
1
,
川上 佳夫
2
,
吉永 泰彦
3
,
三宅 智子
2
,
森実 真
2
Azusa HIROSE
1
,
Yoshio KAWAKAMI
2
,
Yasuhiko YOSHINAGA
3
,
Tomoko MIYAKE
2
,
Shin MORIZANE
2
1倉敷成人病センター,皮膚科
2岡山大学学術研究院医歯薬学域,皮膚科学分野(主任:森実 真教授)
3倉敷成人病センター,リウマチ膠原病センター
キーワード:
ブロダルマブ
,
抗IL-17受容体A抗体
,
膿疱化
Keyword:
ブロダルマブ
,
抗IL-17受容体A抗体
,
膿疱化
pp.569-572
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003891
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71歳,男性。乾癬性関節炎に対してアダリムマブで加療するも二次無効となり,紅皮症化したためブロダルマブを開始した。その後皮膚症状,関節症状ともに速やかに改善したが,2カ月間の自己中断後に発熱,関節痛,皮疹の膿疱化を認めた。ブロダルマブを再開し,速やかに皮疹は改善した。今後も治療を自己中断する懸念があり,ブロダルマブをグセルクマブに変更した。しかし,関節症状が再燃したため,さらにセルトリズマブペゴルに変更し,皮膚,関節症状ともに改善した。抗IL-17受容体A抗体であるブロダルマブは,中止後にリバウンド現象として膿疱化が出現することがあるため,治療を自己中断しないよう厳格に指導する必要がある。
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