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症例報告
ブロダルマブからアダリムマブにバイオスイッチ後早期に皮疹が再燃した乾癬性関節炎の1例
Early relapse of psoriasis after bioswitch from brodalumab to adalimumab
手塚 純子
1
,
浦田 陽一郎
1
,
楠葉 展大
1
Junko TEZUKA
1
,
Yoichiro URATA
1
,
Nobuhiro KUSUBA
1
1大津赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Japanese Red Cross Otsu Hospital, Otsu, Japan
キーワード:
尋常性乾癬
,
乾癬性関節炎
,
バイオスイッチ
,
ブロダルマブ
,
アダリムマブ
Keyword:
尋常性乾癬
,
乾癬性関節炎
,
バイオスイッチ
,
ブロダルマブ
,
アダリムマブ
pp.702-706
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412207077
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要約 58歳,男性.尋常性乾癬に対してブロダルマブ皮下注射にて寛解を維持していた.ブロダルマブ導入から1年1か月後より腰痛,両膝関節痛が出現するとともにCRPが著明に上昇し乾癬性関節炎と診断された.アダリムマブ(初回80 mg,以後40 mg/2週間)にバイオスイッチし,2週後(ブロダルマブ最終投与から4週後)にCRPは改善したが皮疹の急激な増悪をみた.エトレチナート30 mg/日の内服を追加し,アダリムマブを80 mg/2週間に増量した.バイオスイッチから11週後に皮疹は消退した.ブロダルマブは乾癬に対して即効性,有効性に優れた生物学的製剤であるが,中止後早期に皮疹が再燃することが報告されている.やむを得ず中止またはバイオスイッチする場合は,皮疹の早期再燃のリスクを念頭に置き,全身療法を併用するなど対策を講じる必要がある.
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