Japanese
English
特集 角化症・炎症性角化症
ウステキヌマブ投与中の尋常性乾癬患者に外科手術を契機として生じた汎発性膿疱性乾癬の1例
Post-surgical Generalized Pustular Psoriasis Occurring in a Patient with Psoriasis Vulgaris Treated with Ustekinumab
佐々木 健太
1
,
本間 大
1
,
飯沼 晋
1
,
岩崎 剛志
1
,
澁谷 貴史
1
,
佐藤 惠美
2
,
山本 明美
1
Kenta SASAKI
1
,
Masaru HONMA
1
,
Shin IINUMA
1
,
Takeshi IWASAKI
1
,
Takashi SHIBUYA
1
,
Emi SATO
2
,
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
1
1旭川医科大学,皮膚科学講座(主任:山本明美教授)
2カムイの森皮フ科クリニック,旭川市
キーワード:
乾癬
,
膿疱化
,
生物学的製剤
,
インフリキシマブ
,
ウステキヌマブ
Keyword:
乾癬
,
膿疱化
,
生物学的製剤
,
インフリキシマブ
,
ウステキヌマブ
pp.32-33
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001752
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
現病歴 1990年に近医で尋常性乾癬と診断され,ステロイド外用,bath-PUVA療法などで近医および当科で治療を受けていた。最近数年間は,シクロスポリン(ネオーラル®,2~3mg/kg/日)の投与で皮疹はある程度改善していたものの,消長を繰り返し,十分な満足度が得られなかった。また,シクロスポリン内服が長期化したことや,高血圧などの合併症もあり,生物学的製剤の投与への切り替えを検討し,2016年3月からウステキヌマブ(以下UST,ステラーラ®)45mgの投与を開始した。効果不十分のため,2回目投与時から1回投与量を90mgに増量し,皮疹の改善が得られた(3回目投与は12週後の同年6月に実施した)。同年8月,近医外科で痔瘻瘻管切除を受けたところ,術直後より急激に皮疹が悪化した。術後5日に38°C台の発熱とともに全身に膿疱が出現し,当科を受診した。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.