Japanese
English
症例
ニボルマブ投与中にさまざまな免疫関連有害事象を併発した水疱性類天疱瘡の1例
Bullous pemphigoid with various immune-related adverse events appearing during nivolumab administration
池田 有里
1
,
平澤 祐輔
1
,
池田 志斈
1
Yuri IKEDA
1
,
Yusuke HIRASAWA
1
,
Shigaku IKEDA
1
1順天堂大学大学院医学研究科,皮膚科学・アレルギー学(主任:池田志斈教授)
キーワード:
水疱性類天疱瘡
,
ニボルマブ
,
免疫関連有害事象
Keyword:
水疱性類天疱瘡
,
ニボルマブ
,
免疫関連有害事象
pp.2147-2150
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003681
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66歳,男性。2年前より両側腎細胞癌に対しニボルマブ投与を行い,甲状腺機能低下症と副腎機能低下症を併発していた。ニボルマブ投与開始直後より瘙痒があり,徐々に四肢に痒疹,水疱が出現し抗BP180抗体67.5と上昇した。水疱部の病理組織像では表皮下水疱がみられ,蛍光抗体直接法で表皮基底膜部にC3が線状に沈着していたため水疱性類天疱瘡と診断した。ニボルマブ投与を中止のうえ,プレドニゾロン内服を開始し,皮膚症状は改善した。プレドニゾロン漸減中に間質性肺炎を併発しステロイドパルス療法を併用した。自験例はさまざまな免疫関連有害事象を併発した症例である。今後,症例を集積することで免疫関連有害事象の病態の解明につながる可能性がある。
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