Japanese
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特集 水疱症・膿疱症
ニボルマブ投与中に生じた水疱性類天疱瘡の1例
Bullous Pemphigoid Associated with Nivolumab
大村 尚美
1
,
新石 健二
1
,
田中 伸佳
2
,
辻端 亜紀彦
3
Naomi OMURA
1
,
Kenji ARAISHI
1
,
Nobuyoshi TANAKA
2
,
Akihiko TSUJIBATA
3
1小松市民病院,皮膚科(主任:新石健二部長)
2同,外科
3同,病理診断科
キーワード:
水疱性類天疱瘡
,
ニボルマブ
Keyword:
水疱性類天疱瘡
,
ニボルマブ
pp.154-158
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001199
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67歳,男性。2年前に肺腺癌の手術を受け,8カ月前に肺癌の脳転移巣に対して手術と放射線治療を行った。2カ月前に対側肺に転移巣が出現し,肺転移に対してニボルマブの投与を開始した。投与開始5週後より,体幹・四肢に紅斑と水疱が出現した。病理組織像では基底層の液状変性と好酸球の浸潤を認め,蛍光抗体直接法ではIgGとC3が基底膜部に沈着していた。抗BP180抗体陽性であった。水疱性類天疱瘡と診断,ステロイド内服にて軽快し,ニボルマブ投与は継続した。今後,抗PD-1抗体の使用の拡大が予想され,副作用や副作用に対する治療の選択について,症例の蓄積が必要と考える。
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