Japanese
English
症例
免疫学的検討により水疱性類天疱瘡と診断した紅皮症の1例
Erythroderma immunologically diagnosed as bullous pemphigoid
道下 可奈子
1,3
,
加賀 麻弥
1
,
古谷 剛
2
,
平澤 祐輔
3
,
国峯 真也
3
,
鈴木 梨奈
3
,
山梨 治斗
3
,
加藤 望
1,3
,
髙田 佳子
3
,
櫻井 純一郎
3
,
前田 萌香
3
,
池田 志斈
3
Kanako MICHISHITA
1,3
,
Maya KAGA
1
,
Tsuyoshi FURUYA
2
,
Yusuke HIRASAWA
3
,
Shinya KUNIMINE
3
,
Rina SUZUKI
3
,
Haruto YAMANASHI
3
,
Nozomi KATO
1,3
,
Keiko TAKATA
3
,
Junichiro SAKURAI
3
,
Moeka MAEDA
3
,
Shigaku IKEDA
3
1江東病院,皮膚科
2同,脳神経内科
3順天堂大学医学部,皮膚科学(主任:池田志斈教授)
キーワード:
水疱性類天疱瘡
,
紅皮症
Keyword:
水疱性類天疱瘡
,
紅皮症
pp.477-480
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004512
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76歳,男性。初診の1年3カ月以上前から全身の瘙痒があり,ステロイドならびに抗ヒスタミン薬内服やステロイド外用で改善せず紹介受診した。四肢,背部に苔癬化を伴う紅斑が多発していた。皮膚生検の結果から湿疹続発性紅皮症が疑われた。抗BP180抗体は陰性であった。その後も全身の紅斑が持続したため,初回検査より10週後に再検したところ抗BP180抗体の上昇がみられ,蛍光抗体法所見と免疫ブロット法所見をあわせて水疱性類天疱瘡と診断した。水疱は経過中に一度もみられなかった。水疱を呈さない紅皮症でも水疱性類天疱瘡を鑑別する必要性があると考えた。
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