Japanese
English
症例
全長BP180 ELISA法にて診断し得た水疱性類天疱瘡の1例
Bullous pemphigoid diagnosed by the full length BP180 ELISA
石井 芙美
1
,
三宅 智子
1
,
杉本 佐江子
1
,
川上 佳夫
1
,
松田 真由子
1
,
森田 安理
1
,
山﨑 修
1
,
石井 文人
2
,
泉 健太郎
3
,
西江 渉
3
,
橋本 隆
4
,
森実 真
1
Fumi ISHII
1
,
Tomoko MIYAKE
1
,
Saeko SUGIMOTO
1
,
Yoshio KAWAKAMI
1
,
Mayuko MATSUDA
1
,
Anri MORITA
1
,
Osamu YAMASAKI
1
,
Norito ISHII
2
,
Kentaro IZUMI
3
,
Wataru NISHIE
3
,
Takashi HASHIMOTO
4
,
Shin MORIZANE
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科,皮膚科学分野(主任:森実 真教授)
2久留米大学医学部,皮膚科学教室
3北海道大学大学院医学研究院,皮膚科学教室
4大阪公立大学大学院医学研究科,皮膚病態学,特任教授
キーワード:
水疱性類天疱瘡
,
BP180C末端
,
LAD-1
,
BP230 ELISA
,
全長BP180 ELISA
Keyword:
水疱性類天疱瘡
,
BP180C末端
,
LAD-1
,
BP230 ELISA
,
全長BP180 ELISA
pp.1675-1679
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003535
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80歳,男性。2001年より夏季に下腿に水疱が出現した。病理組織像では好酸球浸潤を混じる表皮下水疱を認め,水疱性類天疱瘡を疑ったが,抗BP180 NC16a部位抗体,蛍光抗体法と全長BP180 ELISAは陰性だった。経過中,蛍光抗体間接法のみ表皮側に陽性となった。2018年に四肢・体幹にびらんと緊満性水疱が生じ,蛍光抗体直接法で表皮基底膜部にIgGが線状に沈着し,全長BP180 ELISAは陽性,免疫ブロット法でBP180 C末端部リコンビナント蛋白と120kDa LAD-1に対する抗体陽性,ELISAでBP230に対する抗体も陽性となり,水疱性類天疱瘡と診断した。症状を繰り返すなかでepitope spreading現象がおきたと考えた。
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