Japanese
English
症例
ヒトアジュバント病の1例
Human adjuvant disease
山崎 香里
1
,
帆足 俊彦
1
,
井上 由貴
1
,
井渕 善聖
1
,
大瀧 薫
1
,
岩井 麻里子
1
,
水野 真希
1
,
田中 真百合
1
,
船坂 陽子
1
,
佐伯 秀久
1
Kaori YAMAZAKI
1
,
Toshihiko HOASHI
1
,
Yuki INOUE
1
,
Yoshiaki IBUCHI
1
,
Kaoru OTAKI
1
,
Mariko IWAI
1
,
Maki MIZUNO
1
,
Mayuri TANAKA
1
,
Yoko FUNASAKA
1
,
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学付属病院,皮膚科(主任:佐伯秀久教授)
キーワード:
ヒトアジュバント病
,
乳房インプラント
,
強皮症
,
ASIA
Keyword:
ヒトアジュバント病
,
乳房インプラント
,
強皮症
,
ASIA
pp.1379-1382
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003435
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77歳,女性。約50年前に豊胸術歴あり。約15年前から顔面以外の四肢,躯幹にまだらに皮膚硬化があり,腹部や臀部に浮腫性の隆起性局面の出現と消退を繰り返していた。臀部のびらん部の痛みが増し,当院を救急受診した。血液検査で,抗核抗体などの自己抗体は陰性だった。病理組織学的に,真皮網状層で膠原線維が増加し,真皮浅層から皮下脂肪織にかけて血管周囲にはリンパ球主体の炎症細胞浸潤があり,強皮症の所見であった。血清学的検査異常は認められなかったが,臨床症状や経過,病理組織学的所見からヒトアジュバント病と診断した。非典型的な自己免疫疾患や難治症例である場合は,アジュバントを考慮する必要があると考えた。
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