Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
前腕に生じた筋周皮腫の1例
Myopericytoma on the Forearm
江崎 英子
1
,
帆足 俊彦
1
,
山崎 香里
1
,
市山 進
1
,
田中 真百合
1
,
伊澤 有香
1
,
船坂 陽子
1
,
安斎 眞一
2
,
佐伯 秀久
1
Eiko ESAKI
1
,
Toshihiko HOASHI
1
,
Kaori YAMAZAKI
1
,
Susumu ICHIYAMA
1
,
Mayuri TANAKA
1
,
Yuuka ISAWA
1
,
Yoko FUNASAKA
1
,
Shin-ichi ANSAI
2
,
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学付属病院,皮膚科学教室(主任:佐伯秀久教授)
2日本医科大学武蔵小杉病院,皮膚科学教室
キーワード:
筋周皮腫
,
myopericytoma
,
ring enhancement
,
造影CT
Keyword:
筋周皮腫
,
myopericytoma
,
ring enhancement
,
造影CT
pp.1219-1222
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001485
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79歳,男性。数年前より左前腕に圧痛のある結節を自覚し,当科を初診した。左前腕に12×8mm大の下床との可動性良好な弾性硬の皮下結節を認めた。造影CTではリング状に造影された。全摘除術を行い,病理組織では,血管周皮細胞様パターンがあり,一部に血管を同心円状に細胞が取り巻く像を認めた。αSMA陽性,S100とCD34は陰性であった。これらより,周皮細胞/血管周囲腫瘍である筋周皮腫,グロムス腫瘍,筋線維腫,血管平滑筋腫のうち,組織学的に筋周皮腫と診断した。自験例では,造影CTでリング状に造影されたことが特徴的であった。リング状に造影される疾患は脳内病変を除くとまれであり,本疾患の特徴であるかもしれない。
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