Japanese
English
症例
乳房全摘術・再建術後に生じたヒトアジュバント病
Human Adjuvant Disease Induced by Total Mastectomy and Reconstructive Mammoplasty
井藤 遥
1
,
岩橋 ゆりこ
1
,
笠 ゆりな
1
,
濱田 裕子
1
,
殿岡 永里加
1
,
宇野 裕和
1
,
中田 土起丈
1
Haruka ITO
1
,
Yuriko IWAHASHI
1
,
Yurina KASA
1
,
Yuko HAMADA
1
,
Erika TONOOKA
1
,
Hirokazu UNO
1
,
Tokio NAKADA
1
1昭和大学藤が丘病院,皮膚科(主任:中田土起丈教授)
キーワード:
ヒトアジュバント病
,
乳癌
,
乳房全摘術
,
乳房再建術
Keyword:
ヒトアジュバント病
,
乳癌
,
乳房全摘術
,
乳房再建術
pp.241-243
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000580
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40歳,女性。3年前に右乳癌で右乳房全摘術を,1年半前に右乳房再建術および対側の豊胸術を施行された。2日前より発熱,頭痛,両腋窩および前胸部痛が出現した。右前胸部から腹部にかけて暗紅色の浸潤を触れる紅斑を認め,一部は左胸部にも及んでいた。皮疹部は腫脹し,自覚症状として疼痛を伴っていた。病理組織学的に真皮浅層から深層にかけて血管・付属器周囲性にリンパ球主体の炎症細胞浸潤があり,真皮上中層には空隙が散在していた。ヒトアジュバント病でみられる異物肉芽腫や血清学的検査異常は認められなかったが,臨床症状や経過,病理組織学的所見から本症の早期病変と考えた。
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