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特集 皮膚科領域における細菌・抗酸菌感染症の最新トピックス
症例報告
眼窩隔膜切開を行った眼窩蜂窩織炎の1例
Orbital cellulitis treated with orbital septal incision
山崎 香里
1
,
帆足 俊彦
1
,
市山 進
1
,
田中 真百合
1
,
伊澤 有香
1
,
船坂 陽子
1
,
佐伯 秀久
1
Kaori YAMAZAKI
1
,
Toshihiko HOASHI
1
,
Susumu ICHIYAMA
1
,
Mayuri TANAKA
1
,
Yuuka ISAWA
1
,
Yoko FUNASAKA
1
,
Hidehisa SAEKI
1
1日本医科大学付属病院,皮膚科(主任:佐伯秀久教授)
キーワード:
眼窩隔膜切開
,
眼窩蜂窩織炎
Keyword:
眼窩隔膜切開
,
眼窩蜂窩織炎
pp.1927-1930
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003621
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73歳,女性。初診の前日より右眼瞼腫脹が出現した。救急要請し当院眼科を受診したが,腫脹が強く眼科的診察が不可能であり,当科を紹介受診した。初診時,39.0°Cの発熱,右上下眼瞼の腫脹,発赤,熱感,圧痛を認めた。入院後より抗菌薬の経静脈的投与を開始したが,5日後に行った頭部CTで右眼瞼部周囲の炎症は眼窩内へ波及していた。眼窩隔膜切開を行い,視力障害,眼球運動障害などの視機能障害を残さずに症状は改善した。眼窩蜂窩織炎は,後遺症として視力障害,髄膜炎,頭蓋内膿瘍を残し,死に至ることもあるため,発症早期に眼窩隔膜切開などの緊急手術を検討する必要があると考えた。
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