特集 病態から考える薬物療法
第XVII章 良性腫瘍・母斑症
2 結節性硬化症
金田 眞理
1
Mari KANEDA
1
1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻 神経皮膚症候群の治療法の開発と病態解析学寄附講座
キーワード:
結節性硬化症
,
mTORC1
,
シロリムス
,
エベロリムス
,
シロリムス外用ゲル剤
Keyword:
結節性硬化症
,
mTORC1
,
シロリムス
,
エベロリムス
,
シロリムス外用ゲル剤
pp.951-956
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003298
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結節性硬化症(tuberous sclerosis complex,以下TSC)は遺伝的疾患であり,本来は遺伝子治療が根本的な治療である。しかしながら現時点では,TSC1遺伝子,TSC2遺伝子を修正して疾患治療を行うことはできていない。そこで,TSC1遺伝子,TSC2遺伝子の遺伝子産物が関与するシグナル伝達経路を修正することによって症状を抑えるのが,現時点ではもっとも病態に即した治療法と考えられる。
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