Japanese
English
症例
Microvenular Hemangiomaの1例
Microvenular hemangioma
並木 かほる
1
,
林 耕太郎
1
,
鎌田 昌洋
1
,
大西 誉光
1
,
斉藤 光次
2
,
大島 泰利
2
,
多田 弥生
1
Kaoru NAMIKI
1
,
Kotaro HAYASHI
1
,
Masahiro KAMATA
1
,
Takamitsu OHNISHI
1
,
Koji SAITO
2
,
Yasutoshi OSHIMA
2
,
Yayoi TADA
1
1帝京大学医学部,皮膚科学講座(主任:多田弥生主任教授)
2同,病理学講座
キーワード:
microvenular hemangioma
,
女性
,
下肢
Keyword:
microvenular hemangioma
,
女性
,
下肢
pp.1589-1592
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002859
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45歳,女性。7カ月前から右膝に自覚症状のない小丘疹が出現し,徐々に増大した。右膝下に径10mm大の暗紫紅色の結節を認めた。境界明瞭な長楕円形の結節で,表面は平滑であった。弾性やや硬で,下床との可動性は不良で圧痛はなかった。ダーモスコピーでは全体は均一な淡紅色斑で所々に斑状に白色部が散見された。病理組織像は,真皮のほぼ全層に分枝状の不規則な形状の小血管の増生がみられ,その血管腔は目立たなかった。内皮細胞に異型性はなく,CD31,CD34陽性であった。Microvenular hemangiomaは血管腔が狭小化しており赤血球が少なく,自験例では硝子圧法で退色せず,ダーモスコピーでred lacunaeがみられなかった。このことが他の血管腫との鑑別の一助になる可能性があると考えた。
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