Japanese
English
症例
プロプラノロール塩酸塩シロップが奏効した超低出生体重児に生じた多発性乳児血管腫の1例
A very-low-birth-weight case of multiple infantile hemangioma successfully treated with propranolol hydrochloride
林 圭
1
,
斉藤 剛史
2
,
本間 大
3
,
山本 明美
1
,
後藤 健
4
Kei HAYASHI
1
,
Takehumi SAITO
2
,
Masaru HONMA
3
,
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
1
,
Takeru GOTO
4
1旭川医科大学病院,皮膚科(主任:山本明美教授)
2旭川赤十字病院,皮膚科
3旭川医科大学病院,国際医療支援センター,教授
4北見赤十字病院,小児科
キーワード:
乳児血管腫
,
イチゴ状血管腫
,
プロプラノロール塩酸塩シロップ
,
超低出生体重児
Keyword:
乳児血管腫
,
イチゴ状血管腫
,
プロプラノロール塩酸塩シロップ
,
超低出生体重児
pp.1585-1588
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002858
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生後34日,女児。出生直後より全身に暗赤色腫瘤が多発,増大した。多発性乳児血管腫の診断でプロプラノロール塩酸塩シロップを投与し,半年で腫瘤はほぼ平坦化した。乳児血管腫に対する治療薬としてプロプラノロール塩酸塩シロップが承認され,増殖期病変に対しても有効性の高い治療が可能になった。しかしながら,本症は低出生体重児での頻度が高いものの,こうした高リスク症例における有効性・安全性に関する十分なエビデンスは得られていない。今回われわれは,超低出生体重児の多発性病変に対し,小児科医との連携のうえ,本剤の投与を行い,適宜,容量を調整することで,重篤な副作用はみられなかった
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