Japanese
English
症例
広範囲に皮膚硬化を認めた汎発型限局性強皮症の1例
Generalized morphea with extensively distributed skin sclerosis
竹下 雅子
1
,
山田 朋子
1
,
福井 伶奈
1
,
松本 崇直
1
,
高澤 摩耶
1
,
塚原 理恵子
1
,
川瀬 正昭
1
,
出光 俊郎
1
,
梅本 尚可
1
Masako TAKESHITA
1
,
Tomoko YAMADA
1
,
Reina FUKUI
1
,
Takanao MATSUMOTO
1
,
Maya TAKAZAWA
1
,
Rieko TSUKAHARA
1
,
Masaaki KAWASE
1
,
Toshio DEMITSU
1
,
Naoka UMEMOTO
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター,皮膚科(主任:出光俊郎教授)
キーワード:
generalized morphea
,
汎発型限局性強皮症
,
シクロスポリン
,
ナローバンドUVB
Keyword:
generalized morphea
,
汎発型限局性強皮症
,
シクロスポリン
,
ナローバンドUVB
pp.1551-1556
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002850
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
64歳,男性。6カ月前から下腿に皮膚硬化が出現した。初診時には手足,顔面,頭部を除くすべての部位に多発し,病理組織像では真皮から脂肪織まで炎症細胞浸潤と,真皮下層に膠原線維の増生を認めた。内臓病変はなく,汎発型限局性強皮症と診断した。ステロイド外用や光線療法が無効で,プレドニゾロン内服の効果も限定的だった。シクロスポリンの追加投与で皮疹の改善がみられたが,7カ月で中止後再燃した。シクロスポリンで加療された限局性強皮症例の集計から,投与量は3mg/kg/日,投与期間は50週と比較的長期の加療が必要であったと反省した。またそれ以上で寛解しない場合は,他の治療法への変更も検討すべきと考えられた。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.