Japanese
English
症例
好酸球浸潤を伴う再発性多発軟骨炎の1例
Relapsing polychondritis with prominent eosinophil infiltration
藤井 鷹矢
1
,
高澤 摩耶
1
,
川瀬 正昭
1
,
出光 俊郎
1
Takaya FUJII
1
,
Maya TAKAZAWA
1
,
Masaaki KAWASE
1
,
Toshio DEMITSU
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター,皮膚科(主任:出光俊郎教授)
キーワード:
再発性多発軟骨炎
,
好酸球
,
耳介
,
軽症
Keyword:
再発性多発軟骨炎
,
好酸球
,
耳介
,
軽症
pp.1557-1560
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002851
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57歳,女性。両側耳介の腫脹,疼痛,発赤を主訴に当科を受診した。同部位の病理組織学的所見で,軟骨周囲へのリンパ球と好酸球を主体とする炎症性細胞浸潤が認められたため,再発性多発軟骨炎と診断した。精査の結果,耳介以外に病変はなかった。ロキソプロフェンナトリウム水和物内服のみで症状は軽快した。現在に至るまで再発はない。自験例は軽症例であり,病理組織で好酸球浸潤を伴う点が特徴的であった。再発性多発軟骨炎は,浸潤している細胞の種類によって臨床像が異なる可能性があり,単一の疾患ではない可能性が示唆される。
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