Japanese
English
症例報告
頸部および下肢に皮疹を生じたunilateral nevoid telangiectasiaの1例
A case of unilateral nevoid telangiectasia on the neck and the lower extremity
高澤 摩耶
1
,
永島 和貴
1
,
塚原 理恵子
1
,
梅本 尚可
1
,
山田 朋子
1
,
出光 俊郎
1
,
川瀬 正昭
1
Maya TAKAZAWA
1
,
Kazutaka NAGASHIMA
1
,
Rieko TSUKAHARA
1
,
Naoka UMEMOTO
1
,
Tomoko YAMADA
1
,
Toshio DEMITSU
1
,
Masaaki KAWASE
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, Jichi Medical University Saitama Medical Center, Saitama, Japan
キーワード:
毛細血管拡張
,
母斑症
,
ダーモスコピー
,
片側性母斑性毛細血管拡張症
Keyword:
毛細血管拡張
,
母斑症
,
ダーモスコピー
,
片側性母斑性毛細血管拡張症
pp.239-243
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205337
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要約 16歳,女性,3年前から左耳介に自覚症状のない毛細血管拡張を認めた.その後同様の皮疹が左頰部,左側頸部,左大腿,左下腿,左足背に拡大した.またダーモスコピー像は不規則分岐状の毛細血管拡張であった.病理組織学的に真皮上層に血管拡張と血管周囲の炎症細胞浸潤を認め,unilateral nevoid telangiectasiaと診断した.過去の文献報告では皮疹はデルマトームに沿って出現することが多く,また上半身のみに認めることが多い.自験例は頸部のみならず下半身にも皮疹が出現していた稀な例である.片側性の帯状の毛細血管拡張を見た場合,念のため全身の皮膚も確認する必要がある.
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