Japanese
English
症例
Circumscribed Palmar Hypokeratosisの1例
Circumscribed palmar hypokeratosis
中條 聡美
1
,
梅澤 慶紀
1
,
朝比奈 昭彦
1
Satomi CHUJO
1
,
Yoshinori UMEZAWA
1
,
Akihiko ASAHINA
1
1東京慈恵会医科大学,皮膚科学講座(主任:朝比奈昭彦教授)
キーワード:
circumscribed palmar hypokeratosis
,
サイトケラチン
,
掌蹠膿疱症
,
角化異常
,
悪性化
Keyword:
circumscribed palmar hypokeratosis
,
サイトケラチン
,
掌蹠膿疱症
,
角化異常
,
悪性化
pp.1547-1550
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002849
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65歳,女性。掌蹠膿疱症で約10年間当科に通院中であった。約6カ月前から,左環指の一部に自覚症状を伴わない環状の紅色局面が出現した。ステロイド外用治療で難治なため,皮膚生検を施行した。病理所見は病変部では,角層の著明な菲薄化,表皮突起の延長,毛細血管の増生を認めたが炎症細胞浸潤は乏しかった。臨床像,組織像と合わせcircumscribed palmar hypokeratosisと診断した。治療は液体窒素を2回施行したところ略治した。Circumscribed palmar hypokeratosisは緩徐に進行し自覚症状が乏しいため,診断に至るまでに数年となる症例が多い。一方で悪性化の報告も散見されるため,早期診断,早期治療が望まれる疾患であると考えた。
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