Japanese
English
症例
巨大外陰部有痛性潰瘍を呈した不全型Behçet病
-—治療法についての考察—
Incomplete type of Behçet's disease presenting with a large painful ulcer on the vulva
大瀧 薫
1
,
梅本 尚可
1
,
高澤 摩耶
1
,
松本 崇直
1
,
塚原 理恵子
1
,
川瀬 正昭
1
,
出光 俊郎
1
Kaoru OTAKI
1
,
Naoka UMEMOTO
1
,
Maya TAKAZAWA
1
,
Takanao MATSUMOTO
1
,
Rieko TSUKAHARA
1
,
Masaaki KAWASE
1
,
Toshio DEMITSU
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター,皮膚科(主任:出光俊郎教授)
キーワード:
Behçet病
,
巨大外陰部潰瘍
,
口腔内アフタ
,
治療
,
コルヒチン
Keyword:
Behçet病
,
巨大外陰部潰瘍
,
口腔内アフタ
,
治療
,
コルヒチン
pp.1382-1386
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002791
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23歳,女性。左大陰唇に6.5×3.2cm大の膿苔を付着する巨大な潰瘍が出現し,発熱と患部の疼痛による歩行困難のため入院を要した。口腔内アフタと胸背部に毛囊炎様皮疹を伴い,眼症状はなかったため不全型Behçet病と診断した。外陰部潰瘍の病理組織像では真皮に好中球,リンパ球が浸潤した。外陰部潰瘍はコルヒチン1mg/日内服とクロベタゾールプロピオン酸エステル外用では改善が乏しく,プレドニゾロン20mg/日の内服を追加した。治療開始10週間で上皮化したがコルヒチン中止後間もなく再発,コルヒチン再開で上皮化した。本症における外陰部潰瘍の治療について主に考察した。自験例ではコルヒチン内服が有用であった。
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