Japanese
English
症例
片側性汎発型限局性強皮症の1例
Unilateral generalized morphea
千原 真未
1
,
簗場 広一
2
,
中山 未奈子
1
,
栗田 美紀
1
,
梅澤 慶紀
1
,
朝比奈 昭彦
1
Mami CHIHARA
1
,
Koichi YANABA
2
,
Minako NAKAYAMA
1
,
Miki KURITA
1
,
Yoshinori UMEZAWA
1
,
Akihiko ASAHINA
1
1東京慈恵会医科大学,皮膚科学講座(主任:朝比奈昭彦主任教授)
2東京慈恵会医科大学葛飾医療センター,皮膚科
キーワード:
汎発型限局性強皮症
,
抗核抗体
,
Blaschko線
Keyword:
汎発型限局性強皮症
,
抗核抗体
,
Blaschko線
pp.527-530
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002500
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汎発型限局性強皮症は限局性強皮症の一型であり,小児例は比較的まれである。今回われわれは全身療法を施行するも治療に難渋した片側性症例を経験した。患者は15歳の女性,臨床像および病理組織学的所見より片側性斑状強皮症と診断し,プレドニゾロン内服で改善を得て一旦は中止するも,中止後10週頃より紅斑および硬化局面が再燃した。紫外線照射は効果なく,中止後7カ月時点でプレドニゾロン内服を再開,しかし改善に乏しく,最終的にシクロスポリン内服にて,硬化の改善は認めないものの皮疹の拡大や新生は抑制された。小児の汎発型限局性強皮症は早期診断と適切な全身療法を要するが,現在確立した治療方針はなく,さらなる症例の蓄積と検討が必要と考えられた。
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