Japanese
English
症例
皮膚形質細胞増多症の1例
Cutaneous plasmacytosis
新川 宏樹
1
,
陳 科榮
1,2
Hiroki ARAKAWA
1
,
Chen KO-RON
1,2
1東京都済生会中央病院,皮膚科(主任:陣 科榮部長)
2目黒陳皮膚科クリニック
キーワード:
皮膚形質細胞増多症
,
Castleman病
Keyword:
皮膚形質細胞増多症
,
Castleman病
pp.679-682
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002551
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54歳,男性。約20年前から躯幹部に色素斑を自覚した。初診時,爪甲大の浸潤を触れる紅斑~褐色斑が体幹部にみられた。紅色部と褐色部からそれぞれ皮膚生検を行い,紅斑部は真皮浅層から中層の血管周囲にリンパ球を混じた形質細胞がみられ,一方,褐色斑部は真皮下層の著明な形質細胞浸潤がみられた。免疫染色では,紅斑部よりも褐色斑部で真皮下層に著明なCD138陽性形質細胞の浸潤像を認め,さらに表皮基底層に著明なメラニン色素沈着の所見を認めた。褐色斑は,紅斑の後に生じた基底層の過剰なメラニン色素沈着と,真皮中下層のより強い形質細胞浸潤を反映する皮疹と考えられた。
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