Japanese
English
症例
ヒドロキシクロロキン硫酸塩が頭部脱毛に奏効した円板状紅斑性狼瘡の2例
Dramatic Effect of Hydroxychloroquine on Alopecia with Discoid Lupus Erythematosus in Two Cases
鈴木 香緒里
1
,
木下 侑里
1
,
濱田 理沙
1
,
萩野 哲平
1
,
新井 悠江
1
,
白川 典子
1
,
荻田 あづさ
1
,
伊東 慶悟
1
,
佐伯 秀久
2
,
安齋 眞一
1
Kaori SUZUKI
1
,
Yuri KINOSHITA
1
,
Risa HAMADA
1
,
Teppei HAGINO
1
,
Hiroe ARAI
1
,
Noriko SHIRAKAWA
1
,
Azusa OGITA
1
,
Keigo ITO
1
,
Hidehisa SAEKI
2
,
Shinichi ANSAI
1
1日本医科大学武蔵小杉病院,皮膚科(主任:安齋眞一教授)
2日本医科大学付属病院,皮膚科(主任:佐伯秀久教授)
キーワード:
円板状紅斑性狼瘡
,
ヒドロキシクロロキン硫酸塩
,
脱毛症
Keyword:
円板状紅斑性狼瘡
,
ヒドロキシクロロキン硫酸塩
,
脱毛症
pp.1708-1712
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002254
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症例1:42歳,女性。2007年に四肢の紅斑から皮膚生検し病理組織学的所見より円板状紅斑性狼瘡と診断した。2013年から頭頂部に脱毛斑が生じ,脱毛部の皮膚生検でも同様の診断で,2018年からヒドロキシクロロキン硫酸塩200mg/日と400mg/日を隔日で11カ月投与し,脱毛が改善した。症例2:43歳,女性。2000年から頭頂部脱毛があり2017年からフルオシノニドとカルプロニウム塩化物水和物を外用したが脱毛斑が拡大した。2019年に皮膚生検し病理組織学的所見より円板状紅斑性狼瘡と診断した。ヒドロキシクロロキン硫酸塩200mg/日と400mg/日を隔日で4カ月投与し,脱毛が改善した。本邦で皮膚エリテマトーデスのヒドロキシクロロキン硫酸塩での脱毛改善例は他に2例報告があるが,いずれの症例も脱毛出現後2年以上経過してヒドロキシクロロキン硫酸塩を導入しても脱毛が改善した。
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