Japanese
English
症例
Osler結節を契機に診断に至った感染性心内膜炎再燃の1例
Recurrent infective endocarditis diagnosed by Osler nodule
石原 優里
1
,
白川 典子
1
,
新井 悠江
1
,
木下 侑里
1
,
荻田 あづさ
1
,
佐伯 秀久
2
,
安齋 眞一
1
Yuri ISHIHARA
1
,
Noriko SHIRAKAWA
1
,
Hiroe ARAI
1
,
Yuri KINOSHITA
1
,
Azusa OGITA
1
,
Hidehisa SAEKI
2
,
Shin-ichi ANSAI
1
1日本医科大学武蔵小杉病院,皮膚科(主任:安齋眞一部長)
2日本医科大学付属病院,皮膚科,教授
キーワード:
Osler結節
,
感染性心内膜炎
,
Marfan症候群
Keyword:
Osler結節
,
感染性心内膜炎
,
Marfan症候群
pp.283-286
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003784
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51歳,男性。Marfan症候群,感染性心内膜炎の既往があった。右前腕の発赤を主訴に受診し,右小指指腹に数mm大の有痛性紅斑を伴っていたことからOsler結節と診断した。内科に精査を依頼し,経胸壁心臓超音波検査で大動脈弁の疣贅と大動脈弁閉鎖不全症の重症化があり,感染性心内膜炎の再燃と診断された。抗菌薬投与を開始したが循環維持困難となり,診断から6日後に死亡した。自験例は救命できなかったが,Osler結節を契機に感染性心内膜炎の診断に至った症例であり,感染性心内膜炎の診断における皮膚科医の果たす役割は大きいと考えられる。
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