Japanese
English
特集 有棘細胞癌
脂腺母斑に有棘細胞癌と毛芽腫が続発した1例
Squamous Cell Carcinoma and Trichoblastoma Arising from Sebaceous Nevus
鈴木 香緒里
1
,
濱田 理沙
1
,
萩野 哲平
1
,
新井 悠江
1
,
木下 侑里
1
,
白川 典子
1
,
荻田 あづさ
1
,
伊東 慶悟
1
,
佐伯 秀久
2
,
安齋 眞一
1
Kaori SUZUKI
1
,
Risa HAMADA
1
,
Teppei HAGINO
1
,
Hiroe ARAI
1
,
Yuri KINOSHITA
1
,
Noriko SHIRAKAWA
1
,
Azusa OGITA
1
,
Keigo ITO
1
,
Hidehisa SAEKI
2
,
Shinichi ANSAI
1
1日本医科大学武蔵小杉病院,皮膚科(主任:安齋眞一皮膚科部長)
2日本医科大学付属病院,皮膚科
キーワード:
有棘細胞癌
,
毛芽腫
,
脂腺母斑
Keyword:
有棘細胞癌
,
毛芽腫
,
脂腺母斑
pp.1405-1410
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002162
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61歳,女性。生下時から右頭頂部に脱毛斑があり,初診2カ月前から脱毛斑内に紅色皮膚腫瘍が出現した。当科初診時には,脱毛斑内に紅色隆起性皮膚腫瘍と黒色隆起性皮膚腫瘍が存在した。初回手術で紅色皮膚腫瘍と黒色皮膚腫瘍を切除し,それぞれ有棘細胞癌と毛芽腫であった。2回目の手術で脱毛斑全体を切除し脂腺母斑の病理結果であった。現在,初回手術から術後6カ月で有棘細胞癌の再発はない。脂腺母斑から有棘細胞癌を発症することは珍しく,詳細な報告は自験例を含めて邦文および英語文献で32例である。特に,脂腺母斑に有棘細胞癌と毛芽腫を併発した例は,自験例で2例目である。既報32例の臨床病理学的データをまとめたので報告する。
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