特集 色素沈着を伴う皮膚病
臨床例
ヒドロキシクロロキン硫酸塩が奏効した播種状慢性円板状エリテマトーデス
杉山 茉莉子
1
,
小野寺 美奈子
2
,
佐々木 祥人
2
1兵庫県立淡路医療センター皮膚科
2神戸掖済会病院皮膚科
キーワード:
播種状慢性円板状エリテマトーデス
,
ヒドロキシクロロキン硫酸塩
Keyword:
播種状慢性円板状エリテマトーデス
,
ヒドロキシクロロキン硫酸塩
pp.611-614
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000113
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<症例のポイント>・ 両前腕の瘙痒性皮疹で初発し,約6カ月で上腕・顔面に拡大・苔癬化局面を生じたのち診断確定に至った播種状慢性円板状エリテマトーデス(以下,播種状DLE)を経験した.・ 播種状DLEは限局型DLEに比べヒドロキシクロロキン硫酸塩への反応性が不良であるという報告がある.自験例はvery strongクラスのステロイド外用やプレドニゾロン(以下,PSL)20 mg/日内服加療も難治であったが,ヒドロキシクロロキン硫酸塩内服追加にて症状の改善が得られた.
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