Japanese
English
症例
膿疱性乾癬との鑑別を要した急性汎発性発疹性膿疱症と考えられた1例
A Possible Case of Acute Generalized Exanthematous Pustulosis Requiring Differentiation from Pustular Psoriasis
皆川 大輔
1
,
大久保 志ずか
1
,
白井 京美
1
,
安藝 良一
1
,
天羽 康之
1
Daisuke MINAGAWA
1
,
Shizuka OOKUBO
1
,
Kyoumi SHIRAI
1
,
Ryouiti AKI
1
,
Yasuyuki AMOH
1
1北里大学病院医学部,皮膚科(主任:天羽康之教授)
キーワード:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
膿疱性乾癬
,
セレコキシブ
Keyword:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
膿疱性乾癬
,
セレコキシブ
pp.1703-1707
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002253
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51歳,男性。乾癬性関節炎に対してセレコキシブを開始したところ,3日後より両側足背の腫脹,7日後より38°C台の発熱,小膿疱を伴う紅斑が全身に出現した。病理組織学的には角層下膿疱を認めた。急性汎発性発疹性膿疱症あるいは膿疱性乾癬を疑いセレコキシブを中止し,補液,外用治療を開始した。第6病日には症状は軽快した。パッチテストでは小膿疱の形成を認め,セレコキシブによる急性汎発性発疹性膿疱症と考えた。尋常性乾癬が既往にある場合,急性汎発性発疹性膿疱症は膿疱性乾癬との鑑別が重要であり,初診時は鑑別に難渋することが多い。
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