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続発性悪性腫瘍と特異疹を伴った原発性マクログロブリン血症の1例
Waldenström Macroglobulinemia Accompanying Secondary Malignancy and Specific Infiltration of the Skin
坂田 真理子
1
,
加藤 陽一
1
,
大橋 理加
1
,
辻岡 馨
1
,
島津 弥生
2
Mariko SAKATA
1
,
Yoichi KATO
1
,
Rika OHASHI
1
,
Kaoru TSUJIOKA
1
,
Yayoi SHIMAZU
2
1日本赤十字社和歌山医療センター,皮膚科(主任:辻岡 馨部長)
2同,血液内科
キーワード:
原発性マクログロブリン血症
,
特異疹
,
肺癌
,
続発性悪性腫瘍
Keyword:
原発性マクログロブリン血症
,
特異疹
,
肺癌
,
続発性悪性腫瘍
pp.1626-1627
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002225
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現病歴 2017年3月に前胸部の紅斑を指摘されたが,自覚症状がなく放置していた。5月に発熱が持続したため,当院救急外来を受診し,右肺炎と左肺の結節状病変を指摘された。後者は肺癌が疑われ,6月にPET-造影CTを施行したところ,左上肺の結節に加えて全身のリンパ節,骨髄に集積を認め,悪性リンパ腫の合併も疑われた。鼠径リンパ節生検,骨髄生検,血液所見を基に,原発性マクログロブリン血症(Waldenström macroglobulinemia,以下WM)と診断された。7月には左肺病変を切除され,肺腺癌(pT1bN0M0)と診断された。さらに右肺下葉にも肺癌を疑う病変が出現したため,9月に切除され,扁平上皮癌(pT1bN0M0)と診断された。10月にWMに対してリツキシマブ(以下RTX)の投与が開始された。前胸部の紅斑が持続しているため11月に当科を紹介受診した。
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