多発性骨髄腫診療の新時代を迎えて-診断と治療に吹き込む「新しい風」 トピックス
原発性(Waldenstroem)マクログロブリン血症の診断と治療
田村 秀人
1
1日本医科大学 血液内科
キーワード:
Cyclophosphamide
,
Dexamethasone
,
IgM
,
マクログロブリン血症
,
プラスマフェレーシス
,
アルキル化剤
,
骨髄腫タンパク質
,
再発
,
生存率
,
Rituximab
,
クローン性
Keyword:
Rituximab
,
Alkylating Agents
,
Dexamethasone
,
Cyclophosphamide
,
Immunoglobulin M
,
Waldenstrom Macroglobulinemia
,
Myeloma Proteins
,
Plasmapheresis
,
Recurrence
,
Survival Rate
pp.291-295
発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011312144
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・原発性マクログロブリン血症とはワルデンシュトレームマクログロブリン血症(Waldenstroem macroglobulinemia)とも呼ばれる、単クローン性IgMを産生し、骨髄浸潤するリンパ形質細胞腫瘍である。・腫瘍浸潤による症状(血球減少・肝脾腫など)とIgM M蛋白血症による症状(過粘稠症候群・ニューロパチーなど)がみられる。・症状がなければ経過観察とし、症候性であればrituximabの単剤やアルキル化薬などとの併用療法を行う。・過粘稠症状があれば、まずプラズマフェレーシス(血漿交換療法)を施行する。・治癒困難で生存期間中央値は約5年だが、WMによる実際の生存期間は他の低悪性度リンパ腫と同様に長い。
©Nankodo Co., Ltd., 2011