Japanese
English
症例報告
両下腿,両足に多発性潰瘍を形成した原発性マクログロブリン血症の1例
A case of primary macroglobulinemia with multiple skin ulcers
菅原 弘士
1
,
加藤 直子
1
,
木村 久美子
1
,
青柳 哲
1
,
白井 真也
2
,
吉田 弘喜
2
Hiroshi SUGAWARA
1
,
Naoko KATO
1
,
Kumiko KIMURA
1
,
Satoru AOYAGI
1
,
Shinya SHIRAI
2
,
Kouki YOSHIDA
2
1国立札幌病院皮膚科
2国立札幌病院血液内科
1Department of Dermatology, National Sapporo Hospital
2Department of Hematology, National Sapporo Hospital
キーワード:
原発性マクログロブリン血症
,
IgM—κ
,
多発性潰瘍
,
蛍光抗体直接法
Keyword:
原発性マクログロブリン血症
,
IgM—κ
,
多発性潰瘍
,
蛍光抗体直接法
pp.605-607
発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903642
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63歳,男性.原発性マクログロブリン血症(以下PMG)に伴い,両下腿,両足の多発性潰瘍を認めた.組織学的に真皮中層までの血管腔内に好酸性無構造物質の沈着を認め,それらはPAS反応陽性で,蛍光抗体直接法で抗IgM抗体に陽性を示した.プラズマフェレーシス(以下PP)によりIgM値が低下を示すと同時に潰瘍も一時的に改善したが,IgMの再上昇に伴い潰瘍も再燃した.PMGに随伴する皮膚症状には,腫瘍細胞による丘疹,結節などの特異的皮膚病変,出血斑,紅斑,色素沈着などの非特異的皮疹に加えて,自験例のようなIgMの血管内沈着による潰瘍も存在する.
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