Japanese
English
症例
グセルクマブとエトレチナートの併用治療が奏効した毛孔性紅色粃糠疹Ⅰ型の1例
Successful Treatment of Type I Pityriasis Rubra Pilaris with Guselkumab and Etretinate Combination Therapy
三尾 峻生
1
,
石井 賢太郎
1
,
北島 麻耶子
1
,
足立 真
1
Shunki MITSUO
1
,
Kentaro ISHII
1
,
Mayako KITAJIMA
1
,
Makoto ADACHI
1
1関東労災病院,皮膚科(主任:足立 真部長)
キーワード:
毛孔性紅色粃糠疹
,
グセルクマブ
,
生物学的製剤
,
エトレチナート
,
レチノイド
Keyword:
毛孔性紅色粃糠疹
,
グセルクマブ
,
生物学的製剤
,
エトレチナート
,
レチノイド
pp.1341-1345
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002136
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75歳,女性。初診5カ月程前から,頭部,項部に皮疹が出現した。当初乾癬を疑ったが,生検で乾癬の所見はなかった。その後,皮疹は急速に拡大し,毛孔部の角栓形成や掌蹠の潮紅,角化を認め,再生検で毛孔性紅色粃糠疹Ⅰ型と診断した。エトレチナートで治療開始したが,消化器症状で減量が必要になり,グセルクマブを導入した。導入後皮疹は軽快し,20週目の時点で再燃なく経過している。近年,乾癬に有効な生物学的製剤による治療例の報告が増えてきており,自験例でもグセルクマブは有効であった。難治性の場合,生物学的製剤も治療の選択肢のひとつになり得ると考えられた。
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