Japanese
English
症例
グセルクマブが奏効した毛孔性紅色粃糠疹Ⅰ型の1例
Successful treatment of typeⅠpityriasis rubra pilaris with guselkumab
大河内 智子
1
,
玉腰 和
1
,
原 真望
1
,
影山 潮人
1
,
榊原 章浩
1
Satoko OKOCHI
1
,
Kazu TAMAKOSHI
1
,
Mami HARA
1
,
Shioto KAGEYAMA
1
,
Akihiro SAKAKIBARA
1
1安城更生病院,皮膚科(主任:榊原章浩代表部長代理)
キーワード:
毛孔性紅色粃糠疹
,
グセルクマブ
,
生物学的製剤
Keyword:
毛孔性紅色粃糠疹
,
グセルクマブ
,
生物学的製剤
pp.2027-2030
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003644
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57歳,男性。初診2カ月前から全身に皮疹が出現した。初診時は顔面,四肢に不整形紅斑がみられ,掌蹠には黄色味があるびまん性の過角化を認めた。臨床像,病理学的所見から毛孔性紅色粃糠疹Ⅰ型と診断した。シクロスポリンやエトレチナートの内服で改善が得られなかったため,グセルクマブを導入したところ,皮疹は著明に改善した。毛孔性紅色粃糠疹Ⅰ型は自然軽快することも多いが,難治例では生物学的製剤が有効と報告されている。本邦での使用経験はまだ少ないが,グセルクマブも治療選択肢のひとつとして有用と考えられた。
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