Japanese
English
特集 角化症・炎症性角化症
毛孔性紅色粃糠疹に対してセクキヌマブが奏効した1例
Successful Treatment of Pityriasis Rubra Pilaris with Secukinumab
柴田 知之
1
,
田代 綾香
1
,
武藤 潤
1
,
大嶋 雄一郎
1
,
渡辺 大輔
1
,
渡辺 拓
2
Tomoyuki SHIBATA
1
,
Ayaka TASHIRO
1
,
Jun MUTO
1
,
Yuichiro OSHIMA
1
,
Daisuke WATANABE
1
,
Taku WATANABE
2
1愛知医科大学病院,皮膚科(主任:渡辺大輔教授)
2トヨタ記念病院,皮膚科
キーワード:
毛孔性紅色粃糠疹
,
生物学的製剤
,
セクキヌマブ
,
Griffiths分類
Keyword:
毛孔性紅色粃糠疹
,
生物学的製剤
,
セクキヌマブ
,
Griffiths分類
pp.611-614
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001343
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26歳,女性。4カ月前より両側上腕,両側大腿に皮疹が出現し,他院にてカルシポトリオール水和物混合軟膏で加療するも改善しなかった。四肢の紅斑,紅色丘疹が拡大したため,精査加療目的で当科を紹介受診した。皮膚生検では表皮に正常角化と不全角化の交互の配列,毛孔に一致して角栓,真皮の血管周囲にリンパ球浸潤を認め毛孔性紅色粃糠疹(PRP)と診断した。セクキヌマブ投与で皮疹は著明に軽快した。PRPは自然軽快することが多いが難治例や再発例が存在する。過去にTNF-α阻害薬やIL-12/23p40阻害薬などの生物学的製剤を使用し奏効した報告があり,今回の症例からセクキヌマブも難治なPRPの治療選択肢のひとつして有用と考えられた。
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