Japanese
English
症例
タクロリムス軟膏が有効であった汎発性環状扁平苔癬の1例
Generalized Annular Lichen Planus Successfully Treated with Tacrolimus Ointment
木村 友梨
1
,
梅林 芳弘
1
Yuri KIMURA
1
,
Yoshihiro UMEBAYASHI
1
1東京医科大学八王子医療センター,皮膚科(主任:梅林芳弘教授)
キーワード:
扁平苔癬
,
環状
,
汎発性
,
タクロリムス軟膏
Keyword:
扁平苔癬
,
環状
,
汎発性
,
タクロリムス軟膏
pp.1337-1340
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002135
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59歳,男性。5カ月前から上肢・体幹に環状の皮疹が出現し,拡大・増数した。病理組織学的に基底層の液状変性,Civatte小体,表皮直下の帯状リンパ球浸潤を認めた。1~2群のステロイド外用薬,プレドニゾロン20mg/日を投与したが軽快せず,タクロリムス軟膏を試みたところ,色素沈着を残して消退した。ステロイド中止後もタクロリムス軟膏の外用のみで再発をみない。皮膚の扁平苔癬に対し,タクロリムス軟膏がステロイド内服を上回る効果を示した報告はまれである。
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