Japanese
English
症例報告
毛孔性紅色粃糠疹の1例
A case of pityriasis rubra pilaris
高橋 千歳
1
,
大西 誉光
1
,
渡辺 晋一
1
,
高橋 久
1
Chitose TAKAHASHI
1
,
Takamitsu OHNISHI
1
,
Shinichi WATANABE
1
,
Hisashi TAKAHASHI
1
1帝京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Teikyo University School of Medicine
キーワード:
毛孔性紅色粃糠疹
,
シクロスポリン
,
エトレチナート
Keyword:
毛孔性紅色粃糠疹
,
シクロスポリン
,
エトレチナート
pp.526-528
発行日 1997年6月1日
Published Date 1997/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902240
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53歳,男.初診の約10日前より顔面に軽い痒みを伴う紅斑が出現し,徐々に全身に拡大した.現症は顔面に鱗屑を伴う地図状の紅斑と上半身を中心に貨幣大までの粃糠様落屑を伴う紅斑を認め,その一部は融合し局面を形成していた.手掌には角化性紅斑が認められた.乾癬の疑診でシクロスポリン内服,ステロイド外用を開始するも,皮疹は拡大し紅皮症となった.組織学的に不全角化を伴う角質肥厚,軽度の表皮肥厚,毛孔一致性の角栓形成を認め,毛孔性紅色粃糠疹と診断し,エトレチナート30mgより治療を開始し,内服20日目に略治した.
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