Japanese
English
症例
右上眼瞼に生じた結節性皮膚アミロイドーシスの1例
Nodular Cutaneous Amyloidosis Located in Right Upper Eyelid
竹治 真明
1
,
村山 喬之
1
,
常深 祐一郎
1
,
中村 晃一郎
1
,
土田 哲也
1
Masaaki TAKEJI
1
,
Takayuki MURAYAMA
1
,
Yuichiro TSUNEMI
1
,
Kouichiro NAKAMURA
1
,
Tetsuya TSUCHIDA
1
1埼玉医科大学,皮膚科学教室(主任:中村晃一郎教授)
キーワード:
結節性皮膚アミロイドーシス
,
免疫グロブリンL鎖
Keyword:
結節性皮膚アミロイドーシス
,
免疫グロブリンL鎖
pp.1346-1350
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002137
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72歳,男性。初診1年前に右上眼瞼の結節を自覚し,近医より当科を紹介受診した。ダーモスコピー所見では病変は橙色~淡黄色を呈し,内部に大小不同の類円形白色構造と分枝状血管および赤色無構造領域がみられた。病理組織学的には,真皮に弱好酸性・無構造な物質の沈着がみられ,小血管周囲や付属器周囲に形質細胞の浸潤がみられた。それらはCongo red染色,direct fast scarlet染色陽性であり,抗AL(κ)抗体・抗AL(λ)抗体陽性であった。全身検索で異常なく結節性皮膚アミロイドーシスと診断した。本症の診断においては,病理組織学的に評価する必要があるが,今回経験したダーモスコピー所見は診断の一助となる可能性がある。
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