Japanese
English
症例
丘疹-紅皮症を契機に診断したホジキンリンパ腫
Hodgkin Lymphoma Diagnosed with Papuloerythroderma
米山 寿子
1
,
金山 まりか
1
,
荒尾 和哉
1
,
佐藤 勘治
1
,
齊藤 典充
1
,
宮川 加奈太
2
Hisako YONEYAMA
1
,
Marika KANAYAMA
1
,
Kazuya ARAO
1
,
Kanji SATO
1
,
Norimitsu SAITO
1
,
Kanata MIYAKAWA
2
1横浜労災病院,皮膚科(主任:齊藤典充部長)
2岸根公園皮膚科(主任:宮川加奈太院長)
キーワード:
丘疹-紅皮症
,
ホジキンリンパ腫
Keyword:
丘疹-紅皮症
,
ホジキンリンパ腫
pp.1101-1104
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002057
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
61歳,男性。1年前より全身に瘙痒の強い紅色丘疹が出現した。ステロイド外用剤を塗布するも増悪し,当科を受診した。顔面を除く,体幹・四肢に米粒大までの暗紅色から褐色調の丘疹と大豆大までの鮮紅色から暗紅色調の紅斑が多発癒合し,腹部では皺に一致して皮疹は欠如し,臨床所見から丘疹-紅皮症と考えた。全身の多発リンパ節腫脹があり,リンパ節生検でReed-Sternberg細胞を認め,古典的ホジキンリンパ腫と診断した。化学療法を開始後,皮疹は消退した。皮膚生検の病理組織所見では腫瘍細胞は認めず,丘疹-紅皮症はホジキンリンパ腫に随伴した非特異疹と考えた。丘疹-紅皮症をみた際は悪性腫瘍の合併を考慮した全身検索が必要である。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.