Japanese
English
特集 扁平苔癬と類縁疾患
臨床例
ニボルマブ投与中に生じた粗糙爪
Nivolumab-induced trachyonychia
朱 瀛瑤
1
,
田中 諒
2
,
藤尾 由美
3
,
木花 いづみ
3
,
栗原 佑一
3
Yingyao Zhu
1
,
Ryo Tanaka
2
,
Yumi Fujio
3
,
Izumi Konahana
3
,
Yuichi Kurihara
3
1川崎市立井田病院皮膚科
2国立成育医療研究センター皮膚科
3平塚市民病院皮膚科
1Division of Dermatology, Kawasaki Municipal Ida Hospital
2Division of Dermatology, National Center for Child Health and Development
3Division of Dermatology, Hiratsuka City Hospital
キーワード:
粗糙爪
,
ニボルマブ
,
爪扁平苔癬
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
免疫関連有害事象
Keyword:
粗糙爪
,
ニボルマブ
,
爪扁平苔癬
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
免疫関連有害事象
pp.906-910
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003048
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・自験例は,肺癌に対するニボルマブ療法開始9カ月後に手指爪甲の粗糙化を認めた.爪床病変の線状出血と爪甲剝離,爪母病変の爪甲縦条,爪甲縦裂と爪甲萎縮がみられた.
・病理では爪母に苔癬型と湿疹型の組織反応を合併していた.
・臨床や病理組織学的に既存の疾患に分類することがむずかしく,ニボルマブによる免疫関連有害事象と考えた.
・ニボルマブ療法は継続したが,ステロイド外用密封療法と光線療法で治療したところ爪病変は改善した.
(「症例のポイント」より)
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