Japanese
English
特集 間葉系腫瘍
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患の3例
Three Cases of Methotrexate-associated Lymphoproliferative Disorders
村田 真美
1
,
平野 杏奈
2
,
山田 隆弘
1
,
武藤 正彦
1
Mami MURATA
1
,
Anna HIRANO
2
,
Takahiro YAMADA
1
,
Masahiko MUTO
1
1山口県立総合医療センター,皮膚科(主任:武藤正彦院長)
2山口大学大学院医学系研究科,皮膚科学講座
キーワード:
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
,
関節リウマチ
Keyword:
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
,
関節リウマチ
pp.579-582
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001928
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症例1:74歳,女性。関節リウマチ(RA)に対して10年前よりメトトレキサート(MTX)投与中であった。右上腕と右大腿に潰瘍を伴う腫瘤が多発し,病理組織学的にびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の像を呈していた。免疫組織学的にEBV-latent membrane protein 1が陽性であった。症例2:70歳,男性。発症部位は頭部,RA罹患期間16年,MTX投与期間7年。症例3:65歳,女性。発症部位は臀部および胃前庭部。RA罹患期間45年,MTX投与期間25年。3例ともMTXを中止後2~6カ月後で完全に消退したため,メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患と診断した。60歳代以降のRA患者に増殖性病変や難治性潰瘍を生じた場合には,本症を考慮すべきである。
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