Japanese
English
症例報告
リウマチ性多発筋痛症に生じたメトトレキサート関連リンパ増殖性疾患の1例
A case of methotrexate-associated lymphoproliferative disorder in a patient with polymyalgia rheumatica
内山 泉
1
,
伊藤 泰介
1
,
戸倉 新樹
1
Izumi UCHIYAMA
1
,
Taisuke ITO
1
,
Yoshiki TOKURA
1
1浜松医科大学皮膚科
1Department of Dermatology, Hamamatsu University School of Medicine, Hamamatsu, Japan
キーワード:
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
,
Epstein-Barrウイルス
,
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
リウマチ性多発筋痛症
Keyword:
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
,
Epstein-Barrウイルス
,
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
リウマチ性多発筋痛症
pp.797-799
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103413
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要約 74歳,女性.初診7年前にリウマチ性多発筋痛症を発症しメトトレキサート(MTX)療法開始,経過は良好であった.3か月前に右下腿に有痛性の皮疹が出現し,潰瘍化したため当院を受診した.右下腿4か所に皮下結節を触知し,直径5~10mm大の潰瘍が3か所みられた.また,右鼠径リンパ節が腫大していた.病理組織像よりびまん性大細胞型B細胞リンパ腫が疑われたが,MTXを内服していること,組織学的にEBER陽性であったことからMTX関連リンパ増殖性疾患を疑い,MTXの内服を中止した.その後は安静のみで潰瘍は縮小,皮下結節は消退し,以降再発は認めない.関節リウマチ患者と同様にMTXを内服しているリウマチ性多発筋痛症患者の皮疹ではMTX-LPDを念頭に置く必要がある.
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