特集 腹部の最新画像情報2017
症例
肝に発生したメトトレキサート関連リンパ増殖性疾患の1例
大森 智子
1
,
瀧川 政和
1
,
田口 智香子
1
,
平川 耕大
1
,
入江 員行
2
,
堀江 孝一郎
3
,
堀田 綾子
4
,
齋藤 育朗
4
1国立病院機構相模原病院 放射線科
2同 消化器内科
3同 リウマチ科
4同 病理診断科
キーワード:
肝腫瘍
,
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
,
悪性リンパ腫
Keyword:
肝腫瘍
,
メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患
,
悪性リンパ腫
pp.803-809
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000020
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MTX—LPD(methotrexate—associated lymphoproliferativedisorders)は1991 年に初めて報告されて以来,リウマチ治療にMTX の使用が広まるとともに報告数が増加し,現在ではひとつの疾患概念として確立している疾患である。画像所見としては多臓器に渡る多発性の腫瘍や複数のリンパ節腫大といった所見の報告が多くみられるが,本症例では単発の腫瘍であった。今回,肝単発のMTX 関連リンパ増殖性疾患の1 例を経験したので,若干の文献的考察を踏まえ報告する。
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