Japanese
English
特集 4疾患からみる膠原病のいま
症例報告
好酸球性筋膜炎とモルフェアの併存した1例
Coexistence of Eosinophilic Fasciitis and Morphea
水野 結花
1
,
宍戸 菜穂美
1
,
遠山 聡
1
,
赤股 要
1
,
浅野 善英
1
,
佐藤 伸一
1
Yuka MIZUNO
1
,
Naomi SHISHIDO
1
,
Satoshi TOYAMA
1
,
Kaname AKAMATA
1
,
Yoshihide ASANO
1
,
Shinichi SATO
1
1東京大学医学部附属病院,皮膚科(主任:佐藤伸一教授)
キーワード:
好酸球性筋膜炎
,
限局性強皮症
,
斑状強皮症
,
深在性モルフェア
Keyword:
好酸球性筋膜炎
,
限局性強皮症
,
斑状強皮症
,
深在性モルフェア
pp.1803-1807
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001666
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70歳,女性。半年前に,左前腕に色素沈着を伴う皮膚硬化を自覚した。初診時,両側の前腕尺側に板状の皮膚硬化を触知し,左側は光沢と色素沈着を伴う境界明瞭な硬化局面であった。左下腿には表面変化の乏しい境界明瞭な皮下硬結を触知した。造影MRIでは脂肪抑制T2強調画像で両前腕と左下腿の筋膜に肥厚を確認した。特徴的な病理組織像と総合して,左前腕は好酸球性筋膜炎と斑状強皮症の併存,右前腕は好酸球性筋膜炎,左下腿は深在性モルフェアと診断した。好酸球性筋膜炎の患者をみるときには,常に限局性強皮症の合併を疑い,臨床所見および画像所見,病理組織学的所見よりその病型を診断する必要がある。
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